お墓よりも永代供養? お墓を建てない供養の方法を徹底解説!

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最近よく耳にする「永代供養」。お墓を建てて子や孫が先祖を供養するのではなく、寺院や霊園に供養を代行してもらうことを指します。

このように、永代供養が注目を浴びているのは、単身者世帯の増加や、核家族化などに伴って、家族のあり方が大きく変わってきていることに端を発しています。子が遠方に出てしまっているケース。自分たちが田舎を出てしまい、戻る予定がないというケース。

現代人のライフスタイルでは、このようなケースは誰にでもあてはまることです。やがて墓守が不在となることで、永代供養のニーズはますます増していくでしょう。とはいえ、永代供養について分からない、という方もたくさんいます。

  • 「お墓を建てるべきなのか。永代供養にするべきなのか。」
  • 「永代供養の費用は?」
  • 「永代供養の〈永代〉っていつまでのことなの?」
  • 「散骨と樹木葬と永代供養ってなにが違うの?」

こうした、永代供養にまつわる素朴な疑問についてお答えしていきます。

まずは永代供養の特徴を知ろう

永代供養とは、供養を寺院に委ねること

「永代供養」とは、先祖の供養を自分たちでするのではなく、寺院に委ねる供養の方法のことです。「先祖供養」という言葉には大前提として、その主体に「子孫」がいるのですが、昨今の社会状況で子や孫を持たない人がとても多く、永代供養はますます求められています。

永代供養が増えているのは、血縁関係の希薄化から

永代供養がここまで増えているのは、血縁関係が希薄化しているからです。
従来の先祖供養には、「家」「寺院」「墓」の関連こそが大事で、これらがひとつの「土地」に根ざすことで、先祖は代々に渡って祭祀され続けて来ました。

ところが、昨今では、子は故郷を飛び出し、その2世や3世は故郷から遠く離れてしまったというのはよくある話で、そのために寺院や墓との関わりが疎遠になってしまいます。
血縁関係が希薄化している、おもな3つの原因について触れたいと思います。

原因1.核家族化で親子が離れて暮らす

現代は親子3世代が一緒に暮らすことの方が少なくなった時代です。子はいつか親元を離れて都会や海外に移住するのが当たり前の世の中です。また、勤め先の都合で国内中を転勤される方もいます。

原因2.未婚率の増加は「おひとりさま」の増加

未婚率の増加はいわゆる「おひとりさま」を生み出す原因になっています。次の世代へのつながりがない人は、元気なうちに親や先祖を永代供養にして、自分自身の老後に備えます。

原因3.家族観の変化は先祖と子孫の縦関係を稀薄にした

近世(江戸時代)から近代(明治時代)にかけては「イエ制度」が確立していました。しかし、現代は「個人主義」の時代です。

先祖と子孫の関係性は、家族が代々つながっていくことを前提としてはじめて成り立つのですが、こうした家族観が変化することにより、子孫は先祖の供養をできなくなり、あるいはしなくなり、寺院に委ねることになります。

永代供養そのものは、昔からあった

ここ最近の時代の流れや社会的背景によって注目されている永代供養ですが、実は永代供養そのものは昔からありました。

どのような時代でも家が途絶えるということはあり得ることです。 途絶えてしまう檀家の先祖供養を、菩提寺が責任を持って一手に引き受けて、永代に渡って供養する。もちろんここには菩提寺と檀家の関係性が大前提としてあります。

ところが現代のように、あらゆるお寺が永代供養を募る、檀家非檀家や宗旨宗派を問わずに受け入れるという風潮はここ最近のものでしょう。なかには仲介業者として異業種からの参入があったりと、ビジネス面でここまでの盛り上がりを見せているのも昔にはなかった光景です。

永代供養の方法や種類について

この章では、供養法やその種類についてまとめております。

遺骨を預けてから合祀までの期間はさまざま

永代供養では遺骨をお寺に預けることになりますが、一定期間は個別に安置し、その期間を過ぎた段階で合祀(別の人の遺骨と一緒に埋葬)されるというのが最も一般的なかたちでしょう。

なかには預けてすぐに合祀を希望するケースもあります。個別供養がなく、施設などを使用しない分、こちらの方が安価です。

永代供養4つの形式

永代供養にもさまざまな形式があります。この章では、永代供養を行う際に選ぶことのできる4つの形式について紹介します。

一般的なお墓(個別墓)

永代供養だからといって、集合墓一カ所に集められるのかというと、そればかりではありません。一般的なお墓(石塔)に埋葬するケースもあるのです。

ただし、このタイプの特徴は、33年あるいは50年したら遺骨を取り出して永代供養するということ。墓石も解体するという点です。ゆくゆくの墓じまいや永代供養を前提とした上で、元気なうちだけでもお墓参りできるように墓石を建立するスタイルです。

野外に設けられた石塔やモニュメント(集合墓)

野外に設けられた石塔やモニュメントを集合墓として用います。躯体の内部や半地下に納骨室を設け、その中で遺骨を一定期間安置し、やがて永代供養にします。

納骨壇を堂内に設置した納骨堂

寺院の本堂や一室、あるいは専用の建物の中にロッカー型の棚を並べて個別に納骨する施設もあります。雨の日のお参りなどにも便利です。こちらも一定期間を過ぎると永代供養にすることができます。

樹木葬という新たなスタイル

近年注目を浴びる「樹木葬」にはおもに2つの方法があります。

ひとつは「里山型」。本当の山の中に墓域を設けて埋葬する方法で、墓標は樹木のため、石碑などは建てません。
もうひとつは公園型で、霊園の中にシンボルとなる樹木を墓標とし、遺骨を個別に埋葬するか、合祀する方法です。

いずれにせよ、ゆくゆくは永代供養、つまり寺院などに供養を委ねることが多いようです。

永代供養の費用は50万円前後が目安

永代供養の費用は、供養の方法によって異なります。
個別供養の必要がなく、遺骨を預けてすぐに埋葬(合祀)してもらうのであれば数万円から引き受けるところもあります。

10年・13年・33年などの供養の期間によって違いもありますが、50万円前後が一つの目安ではないでしょうか。なかには100万円を超えるケースもあれば、20万円程度で納まることもあるようですが、それは施主がどのような供養を望むかによります。

いずれにせよお墓を建てる費用のことを思うと、負担は大きく軽減できます。

他にも知っておきたい永代供養の豆知識

ここまでは特徴などの永代供養の基本についてご紹介しました。この章では、その他にも知っておきたい永代供養についてご紹介いたします。

霊園の永代供養も寺院がしてくれる

最近では寺院だけでなく、民営の霊園も集合墓を建てて永代供養を受け付けるところもあります。

通常、霊園の集合墓では年に数回、寺院を招いての法要や合同慰霊祭を執り行います。どのような霊園でも、墓地経営は自治体、公益法人、宗教法人しかなれないので、考え方によっては民営霊園も宗教法人の施設だと言えるでしょう。
民営墓地だから供養も一般人というわけでなく、きちんと寺院に供養してもらえるのです。

永代供養の「永代」とはいつまでなのか明確な決まりはない!?

ところで、永代供養の「永代」はいつまでを指すのかが気になり、複数の寺院に問い合わせたのですが、どの寺院も明確な答えを示せませんでした。

「永代」というのはその寺院が続くまで、という解釈でよいでしょう。もちろん、「永代供養」を請け負いつつ霊園の倒産、廃寺ということもあり得るでしょう。

大事なのは、「供養」という行為を自分たち人間の寿命を超えて続くものに託せるか、ということです。これは、お墓にしろ、お寺にしろ、大切なことだと思うのですが、人の死を託すものは人間の寿命を超えるものでなくてはなりません。

個人的な見解ですが、そういう意味ではお墓は石であるべきですし(石は自然界でもっとも丈夫な天然物質です)、供養はお寺に託すのがよいでしょう。何百年と続いている伝統こそが、私たちの安心感になるのです。

散骨と樹木葬と永代供養は同列に並べられない

この3つはそもそも同列に並べられないものです。
散骨は、遺骨を海や山に撒く方法です。寺院に供養を委ねるわけではないので、永代供養ですらありません。樹木葬は、墓標を石塔ではなく樹木にした方法です。

どちらとも、最終的には自分たちが供養をしなくてもいいというニーズにこたえる形の葬法だと言えるでしょう。

まとめ それでも奥が深いお墓の必要性と、永代供養の心構え

お墓は、死者の供養と血族のつながりの確認の場

最後に、それでも奥の深いお墓の必要性と、それがかなわない場合の永代供養の心構えについて述べさせてください。

お墓は、その家の個別の埋葬施設であり、礼拝施設です。石塔や霊標には先祖の名前を刻み、自分たちにも確実に先祖がいて、ルーツがあることを分からせてくれるのがお墓の役割です。

そのため、お墓とイエ制度は常にセットで考えられてきました。死者の供養と、家族や血族のつながりの確認と、お墓は両方の役割を担っているのです。

人は誰もが、死者に手を合わします。故人の死後の冥福を祈り、そして自分自身の心や気持ちを落ち着けようとするものです。そして、死者もきっと、人に手を合わせてほしいと願っているのではないでしょうか。

お墓とは、そうした死者と生者の出会いの場であるのです。

永代供養してくださる寺院の「人柄」に触れる

それでも永代供養にしなければならない人も数多くおられます。もしあなたが、永代供養を任せる寺院をこれから探すというのであれば、ぜひとも寺院の「人柄」に触れてほしいと思います。

  • 「この人なら、親の永代供養を任せてもよい」
  • 「この人なら、自分の死後を託してもよい」

そう思える寺院との出会いをお祈りします。人はやはり、人に想いを託し、人に救われる生き物だと思うからなのです。

一口にお墓・霊園と言っても、豊かな自然を背景にしたり、規模や宗派だけではない様々な特色があります。
お住まいの地域・ご実家の近隣などで、どんな霊園があるかご覧になってはいかがでしょうか?

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