お墓の地震対策とは?防犯対策は自宅だけではない!

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地震により倒壊するお墓

日本はいわずとしれた地震大国です。
2011年の東日本大震災(最大震度7)を皮切りに、2016年熊本地震(最大震度7)、2018年には北海道胆振東部地震(最大震度7)と震度7クラスの大地震が10年以内に複数回起きています。

住宅などの倒壊はもちろん心配ですが、実は大震災時にお墓も大きな被害を受けたのです。
この際、「誰に責任があるのか」という点でさまざまな損害賠償請求の訴訟が起こったことも事実です。
お墓がすでにある人も、これから建てようとしている人もお墓の地震対策は人ごとではありません。

この記事ではこのような疑問を解消!

  • 「お墓にも地震対策は必要なの?」
  • 「お墓が地震で倒壊したらどうすればよい?」
  • 「お墓の地震対策はどんなものがあるの?」
  • 「お墓の保険ってどんなもの?」

ここでは、「お墓の地震対策にはどのようなものがあるか」「万が一、倒壊してしまったらどうするか」などお墓と地震の話についてご紹介いたします。

また、どうしても地震が不安な方にぴったりの「お墓の保険」についても解説します。
ぜひこの記事を読んで漠然とした不安を払拭させてください。

お墓が地震で倒壊したときの対応

お墓が地震で倒壊したときの対応は状況によって異なります。
自分の墓所内で単に倒れただけですんだり、ひびが入ったりした場合や、隣のお墓まで損傷させてしまった場合などさまざまです。

対応を誤ってしまうと、後々トラブルに発展しかねませんのでポイントを押さえておきましょう。

墓石を購入した石材店に修理を依頼する

自分の墓所内のみで倒壊した場合は、すみやかにお墓を建てた石材店へ修理を依頼しましょう。
倒れただけであれば、元に戻す作業ですみます。

しかし、あきらかな施工不良などが確認できないかぎり費用はかかりますので認識しておくことが大切です。
被害の程度にもよりますが、メインとなる墓石のズレや補修などは数万円かかる可能性があります。

自分が被害者なのに費用を負担するのは納得できない人もいるでしょうが、この際お墓の耐震対策や免震対策を一緒に施してもらうということもおすすめです。

隣のお墓を損傷させてしまった場合

地震によって自分の墓所以外に墓石が拡散して周りのお墓を損傷させてしまったときは原則として修繕費を支払う必要があります。

ただし、墓石の施工に瑕疵(かし)があるような場合は免責されることもあるようです。瑕疵とは墓石を施工した業者の責任で傷や墓石にさまざまな問題があるようなケースのことを指します。

ただし、地震の震度があまりにも大きい場合は、不可抗力ということで損害賠償請求を免れる可能性もあるでしょう。
いずれにしても自分で解決できないようであれば、弁護士などに相談してみることがおすすめです。

地震対策で万全!墓石を長持ちさせる施工

供花とともにしまわれるお墓

東日本大震災以降は墓石に対する地震対策の価値観も大幅に変わり、耐震と免震の両面から対策を施す石材店も増えてきました。
ここでは、墓石を地震から守り、長持ちさせるための施工方法について解説していきます。

地盤を考慮してお墓を建てる

お墓の耐震対策は地盤を考慮して建てる必要があります。
これは、住宅の基礎工事をするときでも同様ですが、地盤が緩い土地にいくら耐震性の高い施工をしても地面ごと崩れてしまいかねません。

そのため、徹底するのであれば、地盤から調査したうえで弱い土地であれば地盤強化を行う必要があります。
ただし、地盤強化のデメリットは費用が高くなるということです。
資金に余裕がないとなかなか一歩を踏み出せない人も多いかもしれません。

地震対策に適した丈夫な石の種類を選ぶ

石材の種類によっては硬さが異なりますので、できるだけ丈夫な石材を選ぶことも大切です。
石材店が定義する耐久性の高い石材とは、「硬度が高い」「吸水率が低い」「石のきめが細かい」という石材です。

一般的には黒御影石のほうが白御影石よりも吸水率が低い傾向という特徴があります。
しかし、石の硬度はさまざまです。石材店の意見も参考にしながら自分の希望に合う石材を見つけましょう。

耐震と免震対策

地震対策には地盤強化の他にお墓本体に施す「耐震対策」と「免震対策」があります。
「一体何が違うの?」と感じる人も多いと思いますので、ここでは、2つの違いについて解説いたします。  

耐震対策

耐震対策はその言葉の通り、揺れに耐えるための施工です。
墓石の真ん中に耐震ピンを建てて軸とし揺れを防ぐようなものが耐震対策になります。
揺れそのものに耐性があるので簡単には倒壊するという確率を下げることが可能です。

免震対策

免震対策というのは地震の力を分散させるための施工です。
耐震性のような強さという観点ではなく、いかに力を逃がしてお墓にダメージを与えないか、というのが特徴になります。

住宅内の地震対策でも使ったことがあるようなゲル素材のようなものが多い傾向です。
例えば、テレビが倒れないようにゲル状のパットのようなものを敷いたことはありませんか?イメージでいうとそのようなものです。

シリコン素材の免震材

免震材としては、ウレタン、ブルチゴム、ゲルなど素材はさまざまですが、そのなかでもシリコン素材がおすすめです。
免震材は墓石と比較するとどうしても耐用年数は低くなり、10年、20年単位では劣化も考えられます

しかし、シリコン素材はそのなかでも経年劣化が低いのです。ただし、他の素材よりも価格が高い点がデメリットといえます。

接着剤工法で対策

墓石同士を特殊な接着剤工法で対策する方法もあります。
これは耐震対策です。墓石と墓石のずれが生じにくくなりますので、倒れたり、損傷したりする確率が大幅に低下します。

お墓の地震対策はさまざまなものがあることが理解できたのではないでしょうか。
耐震対策と免震対策のどちらが優れているということではありません。

地震対策を施す場合は、これらの対策を複合して行うと非常に効果的だといえるでしょう。
地盤対策はどうしても予算の関係で選択できない人でも、耐震と免震対策は検討してみる価値がありますよ。

地震だけじゃない!災害に備えてするべきこと

お墓について考える夫婦

お墓がさらされる自然災害はなにも地震だけではありません。
台風、ゲリラ豪雨、土砂災害……あげれば切りがないでしょう。

ここでは、さまざまな災害に備えられることを一緒に考えてみましょう。

台風

台風の多い季節では、墓石にも影響を及ぼします。
とてつもない強風の場合、墓石や灯篭が倒れることも否めません。

台風には地震対策同様に耐震対策が有効でしょう。
耐震ピンを入れたり、接着剤工法を行ったりして倒れにくくするのが大切です。

ゲリラ豪雨

1時間に100ミリ以上降雨する記録的豪雨という言葉も耳にするようになりました。
石材の目があらい白御影石などは吸水率が高い傾向です。

吸水率が高いと石が水を含んでいる時間が長くなり劣化を早めます。
そのため、墓石が傷みやすくなる可能性があります。
雨が多い地域の墓石建立は吸水率が低い石材を選定するのも対策の一つです。

豪雪

豪雨同様に豪雪もお墓に水分を与えてしまう災害一つといえます。
墓石は積雪したぐらいで倒壊してしまうということは考えにくいですが、雪の多い地域などでは、年中雪に埋もれて墓石が湿っている状態になりかねません。

最悪の場合、墓石に染みこんだ水分が凍結して墓石にひびが入ってしまうこともあるでしょう。
これを対策するには、墓石カバーなど物理的に墓石を保護するのが効果的です。

塩害

海岸沿いや、海の近くに建っているお墓の場合にわすれてはいけないのが塩害です。
海風にさらされると、塩分を多く含んでいるため墓石の劣化を早めてしまう可能性があります。

例えば、住宅や車などでも海沿いはサビや痛みがでやすくなるということも多い傾向です。
墓石のなかでも黒御影石は鉄分を多く含んでいることも多く、こういった環境が重なると墓石のサビの発生にもつながりかねません。

津波

海沿いの地域では塩害以外にも津波の心配もあります。
東日本大震災による津波では多くの墓石が流されてしまいました。

あそこまでの想定外の災害だと、耐震・免震・地盤強化とフルで対策したとしても墓石が流されないとは限りません。
そのため、津波への対策を懸念する場合は、津波が来ない地域にお墓を検討するということが現実的です。

土砂災害

山の近くであれば、土砂災害の被害を受ける可能性があります。
津波とおなじく、墓石の上から被害を受ける状態になるので、耐震や免震を行ってもどうにもなりません。

どんな対策をしても土砂崩れがあれば、お墓は土砂の中に埋まってしまうでしょう。
そのため、津波同様に墓地の環境を再検討するということが必要になります。

自治体が発表しているハザードマップなどを参考に、自分のお墓にはどんなリスクがあるのかを確かめておくことも大切です。

洪水

川の近くや地盤が低い地域にあるお墓は洪水の被害を受ける可能性があります。
墓地自体が水で埋まってしまえば、納骨スペースに水が浸入してあふれてしまうということもあるでしょう。

墓石自体が水で傷みやすくなるだけでなく、納骨している遺骨自体も水に浸かり劣化してしまいます。
洪水の対策は、納骨室の水はけが良くなるように排水管を設置したり、納骨室自体を高くしたりすることが考えられるでしょう。

お墓に保険をかければ安心

大切なお墓を十分に災害対策したとしても不安な場合は、「お墓の保険」をかけるという方法もあります。
「お墓の保険なんてあるの?」と思うかもしれません。

しかし、保険の種類によってもさまざまですが、地震、噴火、津波、洪水、高潮、土砂崩れなどがあった際、再購入費用や修理費用が補償されるものです。
お墓に関する補償プランをラインナップしている損保会社もあるので、気になる方は一度聞いてみましょう。

補償の内容は主に天災に伴うもの

補償内容は上記に記載したような、地震や津波など多岐にわたります。
保険会社が提供する商品によってはさまざまなものが特約として組み合わさっていることも多い傾向です。

契約の際は、たくさん補償がついていればよいという発想ではなく、自分が不安を感じるリスクにしっかり対応しているかを確認しておくことが重要です。

お墓の保険に入るタイミング

わかりやすいのはお墓を購入したタイミングで入ることです。
すでに建立されているお墓でも入れる保険もありますが、保険料が異なってきます。

お墓の状態、免震・耐震対策がされているかなどを考慮したうえで保険料が決まるのです。
住宅であれば、一般住宅より長期優良住宅のほうが火災保険の保険料が少なくなったり、オール電化にすると保険料が安くなったりすることと内容は同じです。

リスクが大きいと判断されれば当然保険料が高くなります。
自分がお墓の保険に入った場合、どの程度費用がかかるのかをしっかり見積もりしたうえで、検討すると良いでしょう。

まぎらわしい保険と保証の違い

保険と保証という言葉は非常にまぎらわしいもので、勘違いして認識している人も少なくありません。

保証とは

保証とはサービスと提供したものに対して一定期間の品質を担保するようなイメージです。
例えば、テレビや冷蔵庫などの家電であれば通常1年間のメーカー保証がついています。

この保証は、説明書通りに使用していたにもかかわらず、不具合が起こったときにサポートを得られるものです。
そのため、当然自然災害や自分に過失がある破損などは対象外になります。

お墓に関しても、石材店によっては「お墓の10年保証」とうたっているような業者もいるかもしれません。
これは、何でも保証しますというのではなく、施工不良に伴う破損や石材の品質があきらかに悪いなど業者側に問題があると判断できるような場合です。

保険とは

保険とは、保証以外の突発的な事故や天災などをカバーするためのものです。
つまり、保険に入っていれば、万が一の災害の際は保険から再建築費用がでたり、修理費用がでたりして対応ができます。

住宅を購入する際に多くの人が火災保険や地震保険を契約するように、お墓を購入する際にも災害をカバーする保険は非常に有効であるといえるでしょう。

ここまでは、お墓の保険について解説しました。
この記事を読むまで、お墓に保険をかけるという発想自体がない人もいるかもしれません。

しかし、地震大国の日本においてはこういった保険があってもなんらめずらしいものではないのです。
お墓の維持費で悩んでいる人は、思い切ってお墓の保険を見積もりからはじめてみるといいでしょう。

まとめ

お墓の地震対策は日本では必須です。
しかし、「いつ地震が来るのだろう」と脅えてばかりいては何もできません。
東日本大震災の津波でお墓を流されてしまった人のなかには墓石すら見つからなかったという人もいます。

もしなんらかの災害対策をしていたら同じような結果にはならないで済んだかもしれません。
今回の記事でご紹介した地震対策や自然災害対策をもとに自分のお墓への対策も家族で考えてみましょう。

これまでの内容を振り返ってみます。

この記事のまとめ

  • お墓が地震で倒壊したときは、施工した石材店へ修理を依頼
  • 地震で周りのお墓を損傷させてしまった場合は損害賠償請求が発生するのかを専門家へ確認
  • 地震対策は主に「地盤強化」「耐震対策」「免震対策」の3つがある
  • 地震対策に重点を置くならば耐久性の高い石材を選定も視野に入れる
  • 自然災害は地震以外に、台風や豪雪、ゲリラ豪雨、塩害などさまざま
  • 地震などの災害の対策をしても不安な場合は、お墓の保険を検討する
  • 保険と保証は似ているが、内容が異なるので確認が必要

保険と保証の意味をはき違えていて、石材店の最低限の保証をなんでも対応してくれると思っている人も少なくありません。
しっかり違いを押さえておかないと、トラブルの種になってしまう可能性もあります。

そのため、お墓の総合的な災害対策は検討しておくことが必要です。
お墓の地震対策は今からでも決して遅くないでしょう。
ただし、費用もかかることなので、予算と相談してできることからはじめてみてはいかがでしょうか。

一口にお墓・霊園と言っても、豊かな自然を背景にしたり、規模や宗派だけではない様々な特色があります。
お住まいの地域・ご実家の近隣などで、どんな霊園があるかご覧になってはいかがでしょうか?

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